小規模事業者がデパート催事に出店できる条件について

space palette labo編集部

デパート催事は人が多く集まるため、売上が期待できるだけでなく、自分の店の名前を多くの人たちに知ってもらえる機会になります。しかしながら、デパート催事はどんな事業者でも希望すれば出店ができるわけではありません。施設によっても出店条件は異なるものですが、ある程度は近しい条件が存在するというのも事実です。

今回は、デパート催事への出店をしてみたいという事業者の方向けに「デパート催事に出店している店の共通点」についてお話しします。

販売事業者が知っておきたい催事とイベントの違い

商業施設で行われている催事とは、販売を伴うイベントのようなものです。施設によっても定義は異なりますが、販売を伴わないものを”イベント”、販売を伴うものを”催事”と定義している商業施設が多いものになります。販売を伴う場合とそうでない場合において契約内容が違うことが通例です。

また、施設側がテーマを決めて実施をしている販促イベントに出店する場合と自らが営業に行く場合によっても条件は異なるものです。そのため、出店条件については都度異なるものであるという点は事前に知っておきたい点です。販売イベントが可能である一般のレンタルスペースと比較し、短期出店までのハードルは高いものになります。

百貨店やデパート催事に出店ができる事業者について

商業施設には様々なレギュレーションが存在します。商品そのものが施設の雰囲気や客層に合致しているのかという点は勿論ですが、既存テナントとの商品バッティングの視点も重要になります。例えば、施設内に類似商品が置かれている場合には既存テナントの販売実績に影響が出てきてしまうために催事は厳しいと言われてしまうこともあります。

そのため、催事の仲介事業者や商業施設側から選んでもらうことがデパートや百貨店で催事を行える近道になります。以下、どのような事業者が施設側に選ばれやすいものなのかを解説させて頂きます。

催事のテーマに合う商品がある 

デパート催事は、人気がある店や話題の店が期間限定で営業します。夏の帰省時期には帰省みやげの催事が行われ、人気のパン屋の催事もあります。デパートとしては、話題性があり集客効果が期待できる店に出店を依頼することで売上アップを期待しています。そのため催事は、話題性があり売上が期待できる店が選ばれるのです。選ばれる店には共通点があります。催事のテーマに合う商品がある店は選ばれる可能性が高いでしょう。

例えば、婦人服売場に近い催事場で行う催事ならば、ファッションアイテムやアクセサリーの店が選ばれる可能性が高くなります。有名ブランドのアクセサリーは、アクセサリー売場で販売するため、手作りの一点モノや工芸品のアクセサリー店がテーマに合っている催事といえます。

デパート催事に出店するためには、テーマに合った商品があることは第一条件です。しかし、テーマに合っているだけではアピール力は弱いかもしれません。「他社ではなくこの店にお願いしたい」と思わせるようなブランドそのものの認知度がデパート催事には求められます。

デパートは、多くの客層が来店します。個性が強すぎて客を選ぶような商品ばかりではデパート催事には向きません。多くの客層に対応できるような商品構成やMDも大切です。

  商品数が十分にある

デパート催事場は、ショップのテナントよりも面積は小さいです。しかしながら催事の規模次第で来客数は想像以上に多く、商品によっては想定した数以上に売れることもあります。デパート催事は、数日間の期間限定であることが大半です。期間中は売れ行きに関わらず、商品を並べて売る必要があります。あまりにも商品数が少なく、始めの数日で完売してしまうようでは困ります。陳列棚に商品がない状況は、自分の店だけでなく、デパート催事場の雰囲気を一気に盛下げてしまう可能性があります。とくに手作りの商品を販売するときには、陳列する商品数が少なくなりがちです。催事は、多くの人が通る場所に設置されることが多く、より多くの商品を陳列しておくことが、客の足を引き留めるコツです。手作りの商品は、催事前に十分な量を用意し、デパート催事のときには一定の在庫も持っておく必要があります。

施設の雰囲気に見合った接客マナー

お客様はその施設で買い物をしている感覚で催事場に買い物にやってきます。そのため、デパート側は催事に出店する人にもその施設と同等の接客マナーを求めることが大半です。デパート催事の出店を目指すときには、商品だけでなく「その施設の従業員のように接客、販売をする」という意識を持って臨むことが大切です。厳格な施設の場合、「客からのクレームが多い場合は期間中でも出店NG 」と言われてしまうこともあります。

また、デパートは開店時間と閉店時間があります。慣れない場所での催事であっても遅刻は厳禁です。開店時間には商品の陳列を終えられるようにします。催事で出店する場合には制服がありませんが、制服と同じような清潔感がある服装や身だしなみで接客することも大切なポイントです。

デパート催事を成功させるポイント 

デパート催事の出店を成功させるポイントは、実店舗の雰囲気を伝えることです。手作り雑貨を販売している店ならば工房の写真や制作過程を画像にして展示してみるといいでしょう。デパート催事は、ショップとは一味違うイベントのような雰囲気があります。制作者が直接販売できるというメリットを生かし、制作している臨場感を出してみましょう。

また、最近は地方の工芸品というテーマでありながらも外国製の商品が陳列されていることがあります。商品が生まれるまでのルーツをはっきりと明記しておくことで信頼度は上がるでしょう。

デパート催事に出店している店の共通点は、売上を得ようとするよりも自分の商品を多くの人に知ってもらいたいという意識が強い点です。だからこそ、多くの商品を準備することは勿論、施設の雰囲気やレギュレーションに従って心を込めた接客をしていくことが肝心です。

まとめ 

デパート催事は、デパートにとっては集客効果が期待でき、催事出店者は店の知名度を上げるチャンスです。デパート催事に出店している店は、毎回同じ店が選ばれる傾向があり、新規で催事に入れてもらうためには注目される必要があります。自分の商品に目をつけてもらえるようにするためにも、販売経路を広げて「この人ならデパート催事をお願いできる」と思われる接客マナーと商品をそなえておきましょう。

この記事が、商業施設での催事出店を検討されている事業者様のお役に立てれば幸いです。

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文:式部 順子

編集:簡 孝充

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