2021-06-01
レンタルスペース経営
レンタルスペースに必要な備品は?ビジネス向けスペースで揃えるべき設備
space palette labo編集部
レンタルスペースの運営を始める際は、スペース利用者が使用する備品を揃えておく必要があります。貸し出すスペースの用途に合わせて備品を揃えておくことが、レンタルスペースの収益を高めるために重要なポイントです。
この記事では、ビジネス用途向けにレンタルスペースを運営する際に必要な設備について解説します。BtoB向けのレンタルスペース運営を検討中の方はぜひ参考にしてください。
【目次】
BtoB向けレンタルスペースで必ず用意しておくべき備品
ビジネス用途でレンタルスペースを利用するユーザーは、仕事をしやすい環境を求めています。一概にビジネス向けのレンタルスペースといっても様々な用途が存在します。また、運営事業者と利用者の双方が安心して利用ができるためにはセキュリティ対策についても考えておく必要があります。
以下では、ユーザーの業種や用途にかかわらず、BtoB向けレンタルスペースで用意しておくべき基本的な備品について解説します。
レンタルスペースに設置するデスクやチェアは、想定されるスペースの用途に合わせて個数やデザインを選びましょう。たとえば、会議室やセミナールームとして貸し出す場合と、ポップアップストア向けに貸し出す場合では用意するべきデスクやチェアが異なります。
会議室やセミナールームとして貸し出す場合は、利用人数によって数やレイアウトを変更しやすいキャスター付きの家具類が便利です。一方、ポップアップストアなどを出店するためのスペースでは、室内の雰囲気に合わせたデザイン性の高い家具類を用意した方が良いはずです。
スペースの利用者がミーティングをしたり、説明会を開いたりする場合はホワイトボードが必要です。スペースが複数のレイアウトで使用される場合は、位置を移動できるキャスター付きのホワイトボードを用意しましょう。レイアウトが固定の場合は、壁に備え付けのホワイトボードでも問題ありません。
簡単な掲示物などを貼るだけなら、小さいサイズのポスターパネルでも大丈夫です。マグネットが使用できるタイプや、表面がホワイトボードと同じ素材でできているポスターパネルは便利に使用できます。
ビジネスシーンで利用されるユーザーは多かれ少なかれ、プリンタ等を印刷したいという方がいます。例えば、コワーキングスペースで仕事をしたいというユーザーには求められるケースが多いことでしょう。また、昨今ではハンドメイド等のものづくりに携わられている職人の方向けのコーワーキングスペースもあり、3Dプリンタや工具を取り揃えているレンタルスペースも存在します。
少々高額にはなりますが、このような印刷機器や工具類は、スペースのコンセプトや用途に合わせて検討すべき機器類です。
電源ケーブルはレンタルスペースにあると便利な備品の1つです。特に、作業スペースやミーティングスペースとして貸し出す場合は、デスクごとに電源ケーブルを配置しておく必要があります。
ミーティングスペースやイベントスペースとして貸し出す場合は、プロジェクターと音響設備も重要です。プロジェクターを用意する場合は、適度なサイズのスクリーンも用意しましょう。音響設備にはスピーカーやマイクのほか、CDプレイヤーや外部音声を入力するためのミキサーなども含まれます。
防犯カメラやスマートロックなどのセキュリティ設備を用意すると、レンタルスペースの安全性を高められます。ただし、すでに防犯カメラが設置されているスペースを貸し出す場合は、改めて設置する必要はありません。スマートロックは、レンタルスペースのドアに設置することで、スマートフォンや暗証番号による鍵の開閉ができるようになる機器です。スマートロックを導入すると、物理的な鍵を用意しなくても複数のユーザーにスペースを利用してもらえます。
スマートキーのイメージ(写真:T-matty/photoAC)
レンタルスペースのユーザーにインターネット接続を提供する場合は、Wi-Fiルーターを用意しましょう。同時に接続する人数が多い場合は、より高性能なWi-Fiルーターが必要です。また、スペースの広さや壁の位置によっては、電波が広範囲に届くタイプのWi-Fiルーターを用意する必要があります。
スペース貸出先の業種によって必要となる備品
レンタルスペースの貸出先として想定される業種によっては、用途に合わせた備品が必要です。たとえば、商品販売に利用するためのスペースと、サロン運営向けのスペースでは必要な備品が異なります。業種に合わせて用意するべき主な備品は次の通りです。
ポップアップストア向けにレンタルスペースを貸し出す場合、商品を販売するための什器が必要となります。商品を陳列できるテーブルや棚、ガラスケースなどの什器を用意しましょう。また、商品情報が書けるポップがあるとより便利です。
飲食業向けにレンタルスペースを貸し出す場合の備品は、調理の有無によって異なります。すでに加工された商品を持ち込んでスペースで販売する場合は、一般的な商品陳列用の什器のみが必要です。
一方、調理や加工を行う場合はキッチンや調理器具、食器類も必要となります。ただし、調理や加工を行う際は保健所の許可が必要です。
飲食業向けのレンタルスペースを運営する際に必要な許可については、レンタルスペース運営に資格や届出は必要?知っておくべき法律と合わせて解説 という記事も参考にしてください。
エステサロンやネイルサロンなどの業種向けにレンタルスペースを貸し出す際は、施術用の設備が必要です。ベッドやパーテーション、スリッパ、タオルなどサービス内容に合わせて備品を用意しましょう。ただし、すでにサロンとして運営している物件の一角をレンタルスペースとして貸し出す場合は、備品を共有することも可能です。
まとめ
レンタルスペースの用途に合わせて必要な備品を揃えることで、より多くの利用者から便利にスペースを利用してもらえます。貸出先の業種や物件の広さ、間取りなどに合わせて、適切な備品を用意しましょう。
今回の情報が、レンタルスペースの開業にあたって備品を用意するための参考となれば幸いです。
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文:堀内 忍
編集:簡 孝充
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